AKI AKIYAMA 100% SKATEBOARDER2021/10/23.24.B7スケートパークで大会が開催されました。
日本のスケートボードシーンを創ったリビングレジェンド・アキ秋山さんとタッグを組んだのは、
東西の大御所である冨田カレーさんと塩谷シンゴさん。
彼らが構想を練り今年からスタートしたコンテストです。
関東戦、関西戦と予選を勝ち残った上位選手が出場する大会だけあって、
公開練習中から目が離せない状態となり大盛り上がり!!
思い返せばコロナ過の中、細心の注意を払いながら各地域の予選が進み、
残念ながらコロナの緊急事態宣言でキャンセル戦が出たりしたこともありましたが、
地区予選の上位選手が、急きょヨーロッパでのWorld Rookie Skateboard Finals 2021に参加もできることになり、
日本代表として出場した選手がトリプル優勝と言う快挙、
さらには入賞を逃した選手もテクニカルなスタイルで話題を集めたりと、
サプライズ続きのコンテストでした。
ネクスタークラスは賞品戦、最終戦と言うことで8位まで豪華賞品が授与されました。
オープンクラスは賞金戦、優勝100,000円、二位70,000円、三位30,000円が現金で手渡されました。
来年は関東、関西だけでなく予選会場も増やす予定とのこと、
今回出場できなかったスケーターたちも来年は是非参加してくださいね。
大会の様子はアキさんがリアル配信してくれたり出場者が各自SNS発信しています。
B7が撮影したスケート写真がない!!
だって生で見たかったんだもん、拍手しっぱなしだしカメラ構える暇はありませんでした。
では大会の様子をタイトからレポートしてもらいます。

※PCからは画像クリックで拡大します
大会初日ネクスタークラス(中級クラス)とオープンクラス(プロアマクラス)の予選が開催されました。

ライダーの可能性を引き出すために、選手たちに3トライあげてはどうか?という提案から、

各クラス予選・決勝ともに3トライで行われました。3トライあれば、かなりチャンスが広がるはず。

みんなどんなスケートを魅せてくれるのでしょうか。開始前からワクワクが止まりません。

初日は天気は良かったものの、強風の影響によりかなりスピードがつけ辛い一日となり、

思ったラインが組めずに悔しい思いをしたスケーターもいたはず。

しかし風も屋外でのコンテストにつきもの、自分も強風の中コンテストに出たことを思い出しました。

ナイアガラをドロップした瞬間の向かい風、こればかりは仕方ない....

それでも風に負けず、プッシュでリカバーしにいくみんなの姿にシビれましたね。

諦めない心は、何よりのジャッジアピール!みんなあのコンディションの中、よく頑張りました。

ネクスタークラスは中級者クラスとはいえ、予選からかなりハイレベルでした。
13名が予選に出場、この中から8名が決勝に進みます。


上位予選通過陣の安定したスケートはもちろんのこと、みんな本当にイイ滑りしてました。
惜しくもタイムアップだったものの、コウキくんの中レールでのキックフリップ・フロントボードは、
ジャッジの記憶に残るものでした。
とくに向かい風が吹き荒れる中での出走だったニコちゃんは、負けずに風に向かってプッシュ!
見事決勝進出をつかみとりました。グッときました。
そしてオープンクラスも、予選から激戦!
18名が予選に出場、この中から12名が決勝に進みます。
もうオープンクラスは、予選からデモンストレーションかと思うほどのレベルでした。
予選のスケートでこのレベルなら、決勝はどんなラインをするんだろうと、楽しみでなりません。
安定感と攻めのスケートで決勝進出を決めた選手たちの様子はまた後述するとして、
気になったスケーターは....
まずはアイム、まっじでハンパない!!今回久しぶりにアイムに会って、本気でファンになりました。
コンテストの予選から、にっこり笑いながら縁石でビッグスピン・バックテールや、ヒールフリップ・ノーズグラインドを決めてくるスケーターを見たことがありますか?それに加えて、腰上の縁石でKグラインドなどなど。まだ高校1年生、末恐ろしすぎて目が離せません!
ショウダイのスイッチ・フロントフィーブルも良かったな~。トリックチョイスが玄人好みでイケてました。
ローカルのリューキも惜しかった!!でも、しっかり練習の成果を見せてくれました。
向かい風に負けないスピードコントロールは、流石ローカルといった動きでした。
初日はこれにて終了、

場所を移動しヴェニスさんやロイヤルさんたちも合流しスタッフ陣の打ち上げ




この後のホテル飲みで僕もヨースケも帰ってからの記憶をなくして終了しましたとさ。笑
大会2日目いよいよ両クラスの決勝の日が始まります。
この日は前日の強風はどこへやら、ほぼ風のない暖かい1日となりました。
まずはネクスタークラス、決勝のみんなの滑りに共通していたのは、素晴らしい集中力!
みんなコンテストが強い理由がわかります。安心感すら感じさせるほどでした。
4位はカンクロウ、大会の前日に初めてトライした大レールのフロント・フィーブルを、
なんとコンテスト中に外さないという快挙!そして3トライ目はオールメイクで滑りきる流石の安定感。
次回のコンテストでは、どれくらいレベルアップしてるかなと今から早速楽しみです。
3位はジント、夏から前入りで頑張って練習していたスケーターのひとりです。
1トライ目から技数の多さと安定感をしっかりジャッジにアピール、そして3トライ目で攻めた!
恐らくコンテスト当日に初メイクだったのではという、大レールのフロントサイド・リップや、
中レールのバックサイド・スミスがかなり印象的でした。
2位はギンノスケ、彼もジントと同じく、一緒に前入り練習を頑張っていました。
ジャッジ陣を唸らせたのは2トライ目、コンテスト前からずっと狙っていた大レールのフロント・フィーブルに加え、
コンテスト前日の夜に初トライの、ボードスライド・5-0掛け替えをメイクするなど、可能性の光るランでした。
優勝はカナト、彼の集中力には脱帽!!ホントに参った!!
驚異の滑りを見せたのは2トライ目、コンテスト前から調整していた目玉トリックを含め、オールメイクでフィニッシュ!
中レールのバックサイド・リップや大レールのフロント・フィーブル、
そして145山のバックサイド・スミスやピラミッドレールのビッグスピン・ボードなどなど....全部乗っちゃった!!!
そんな強力なラインでも、簡単そうにサラッと見せるのが、カナトならではのスタイル。よくやってくれました。
みんなおめでとう!!すっごい感動しました!!

次はメインイベント、オープンクラスの決勝です。
僕らが子供の頃、AJSAのプロ戦があると、フェンスの外でかぶりついて観戦したものですが、
今回のコンテストはまさにそんな感じ、トッププロのデモンストレーションといっても誇張表現ではないでしょう。
もうね、全員ヤバい!!というか、キックフリップ・バックリップとか、ビッグスピン・ボードスライドとか、
270・リップスライドとかさ....それって簡単なトリックじゃないよね?僕の目の錯覚??そんな感じ。
全員標準装備したトリックのレベルが高すぎて、ジャッジが非常に、非っっっ常に難しい!!!
そんな超激戦を勝ち取ったスケーターとは....
4位はタイガ、子供だったタイガも身長が高くなって、もう立派なお兄さんですね。
トライを重ねるごとに安定感を増していくスケートは、見ていて頼もしかったです。
スイッチスタンスやクオーターも織り交ぜた、バランスのよいラインどりは流石。
得意の270・リップスライドや、ノーリーガゼルスピン?など、もうトリック名もわからないレベル!
ラストのステアのヒッピーもイケイケやったな~。
3位はカイリ、今回は茨城から参戦してくれました。
前入り練習から、しっかりメイクしてくるタイプのスケーターという印象を受けましたが、
決勝のランでは内容を一気に変えてきたのが印象的でした。
3トライ目では、大レールのキックフリップ・バックリップや、ステアレールのビッグスピン・フロントボードなど、
鬼ハンマートリックを組み入れながら、ラストのクオーターのフロントフリップも見事にメイク、堂々の3位入賞!
2位はトキ、トキも本当に子供の頃から知っているスケーターのひとり。
そんなトキが大人になって帰ってきて、これだけハンパない滑りを見せてくれるとは!!
恐らく決勝の練習中に決めたであろうラインは、まさにB7というパークを違った目線から見たスケートでした。
とにかく、誰も攻めないところを攻めまくり!!
3トライ目、ステージアップ横の縁石のフロント・テールから、特大ギャップのキックフリップでジャッジの心をわしづかみ。
そこからも大レールの180オーバーや、壁レールでのKグラインド、マニュアル台全越えのオーリーなど、
B7のローカルしか見れない目線から、しっかりパークを「調理」してくれました。
そして優勝はトア、トアは確か初めて来たのは年長さんのときやったかな。
テールを踏まずにナイアガラをドロップしてきたことを覚えています。笑
そんなトアの、B7コンテスト史に残る事件ともいえるラインは、3トライ目のこと。
トキのとんでもないラインを見て火がついたのか、予選1位通過、ラストランのトアが見せたラインを全て書かせて頂きます。
僕の記憶違いがあったらゴメンな、トア。笑
まずカステラ横でキックフリップ・バックテール、流れで中レールでキックフリップ・バックリップ、そして大レールでビッグスピンフリップ・フロントボード!次にピラミッドでバックサイド360フリップ、クオーターをキックフリップアップ、次のトレフリップでミスがあったものの立て直し、モヒカンレールでハードフリップ・バックリップ、そしてラストに選んだトリックが....モヒカンレールのトランスファーのバックサイド・ノーズブラント!!おいおい、ちょっと待ってくれよ!!!
どうですか、このラインは。全身の毛が逆立つというか、魂を抜かれた感覚になりました。
というわけで、堂々の優勝を勝ちとったのはトアでした!みんなおめでとう!!


オープンクラスでほかに目を引いたトリックは、
レンくんの大レールでのキックフリップ・バックテール、あれは魅せたな~!
カステラのフロント・ノーズピックから中レールのフロント・フィーブルフェイキーの流れも渋かった。
今回初B7で、前入り練習ナシでも来てくれた、キョウノスケくんの滑りも圧巻でした。
午前中の数時間の練習だけで、B7のローカルセクションのクセを見事に見抜くあたり、
さすが世界のトッププロに認められるスケーターだと思いました。
スピードのつけ方も流石!彼のラン中は、予選の強風も吹いていないかと思うほどのパワーでした。

みんなホントに、まだまだ書きたいことはいっぱいあるんですが、もう帰る時間なので、
ライムだけ書かせて!!
ご存じトアの兄、ライムも、子供のときからB7に通ってくれているスケーターです。
コンテスト中に中レールでKグラインド・ノーリーフリップアウトや、
大レールでスイッチ180・フロントフィーブルなんて簡単にやっちゃうんです。
新時代の幕開けの風を吹かせてくれたランでした。ホントにカッコ良かったよ!
以上で、タイトのコンテストレポートは終わります。
大会関係者の皆様、選手の皆様、お疲れさまでした!!

表彰式の前にめでたく58歳の誕生日を迎えたシンゴさんの誕生会もできました。

シンゴさんおめでとうございます。

スペシャルサプライズでアキさんがシェイプしたサインデッキジャンケン争奪戦


またみんなとB7で会えることを楽しみに、自分もしっかり練習します。笑
ん~、回してハンドレールか....どうやって練習しよかなぁ!!

今回のトリックレビューは、全部僕の記憶を頼りに書きました。といっても、脳裏に焼きついているので、
きっとミスはないとは思いますが、もし間違いがあればご指摘下さい。笑
ありがとうございました